

こんにちは、園尾です。
少し暑さも和らいで、朝晩や日陰では過ごしやすくなりました。
空気が変わったというか・・・
秋の気配ですかね。
さて、先日安佐南区で耐震診断を行いました。
耐震診断とは、大地震で倒壊しない耐震性があるか調査し確認し、建物に耐震補強の必要性があるかどうかを判定することです。
「耐震診断ってどんなことするの??」
って方、多いんじゃないでしょうか。
先日の実例をもとに耐震診断の内容をお伝えしていこうと思います。
今回は現地調査編です。
①まずは、家の間取りを確認します。
設計図面がある場合は、図面との相違がないかを中心にチェック。
図面がない場合は間取りを計測、スケッチして図面を作成します。
合わせて壁の仕上げ材料も確認します。
これは、壁の強度を計算するときに必要なデータになります。
強度のある材料ほど、壁倍率という強度評価があがります。
②そして建物の状態を確認していきます。
構造的な劣化事象がないかチェックします。
調査内容の概略を説明します。
基礎
ひび割れなどの劣化がないか確認します。
軽微なひび割れがありますね。
基礎に鉄筋が入っているか、コンクリート探知機を使って確認します。
今回の住宅は鉄筋は入っていませんでした。
外装
外壁にひび割れ、浮きなどの劣化がないか確認します。
ひび割れ補修跡、表面の浮きがあります。
屋根材の剥がれ、ズレ、割れなどないかチェックします。
大きな問題はありませんでした。
内装
壁にひび割れ、水染み跡などないか確認します。
横方向にひび割れが確認できます。
傾き測定
建物に大きな傾斜がないかデジタル水平器を使って計測します。
床の傾きを測定。
柱の傾きを測定。
部屋の4隅など、要所を計測していきます。
床、柱共に傾斜を確認しました。
小屋裏・天井裏・床下の点検
点検口より目視で状況を確認します。
小屋裏・天井裏では梁桁の状況、接合部の仕様、雨漏り跡などを確認します。
また、筋交いの確認も合わせて行います。
筋交いが設計図面通りに配置されていませんでした。
床下では、基礎のひび割れ、土台などの腐れ、シロアリ被害などを確認します。
また、筋交いの確認も合わせて行います。
基礎にひび割れがありました。
最後に、地盤、地形など周囲の様子を確認して調査は終了です。
今回の調査時間は3時間程度でした。
続いて、事務所に持ち帰り報告書の作成となります。
が、こちらは次回お伝えしていきますので、今回はここまで・・・。
※広島市では住宅耐震診断の補助制度があります。
戸建ての木造住宅の場合、診断経費の2/3、限度額4万円まで診断費用が補助されます。
「広島市木造住宅耐震診断資格者名簿」には私も載っていますので、安心してご相談くださいね。