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耐震診断に基づく耐震リフォーム④(耐力壁補強) 広島市安佐南区でリフォーム・リノベーションなら「らくらすホーム TMCかわもと」
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投稿日:2022.07.12 一覧に戻る

こんにちは、園尾です。

築40年程度の住宅を耐震診断の結果に基づき行った耐震リフォーム工事の様子をレポートしていくシリーズ。

第4回目は耐力壁補強です。

耐力壁とは、地震による横揺れや台風による強風などが発生したときに、家が倒れないように踏ん張ってくれる壁のことです。

木造住宅における耐力壁の種類は主に2種類。

筋交い

つっかえ棒になる斜材を入れる方法。

耐力面材

ボード(合板)をを貼り付ける方法。

リフォームにおける耐力壁補強の場合、耐力面材を使う場合が多いです。

リフォーム向けの工法が豊富で、解体を最小限に抑えて補強できる利点があります。

耐力壁補強をする上で重要なのは、強度と配置のバランスです。

ただ合板を貼るだけでは耐力壁にはなりません。

合板の種類・厚さ、釘の種類・ピッチ、上下開口あり・なし、補強金物の種類などの規定があり、その組み合わせによって強度(評点)が変わります。

また、バランスも重要で、剛心(建物の強さの中心)をなるべく建物の真ん中に持っていくよう配置します。

建物の4面にバランスよく配置しないと、地震が起きた時、弱い所にねじれが集中して変形してしまいます。

洋室(面材耐力壁 大壁仕様)

柱面に合板を貼り付ける標準的な仕様です。

天井の一部に穴を開けて桁まで耐力壁を貼り上げます。

構造用合板12mm

釘種類:CN65(太め鉄丸釘 長さ65mm)

釘ピッチ:100mm

和室(面材耐力壁 真壁仕様)

柱と柱の内側に合板を切りはめる仕様です。

柱側面に下地木材を打ち付けて合板を打ち付けます。

合板打ち付け用の下地木材を取付け

下地木材:米松38mm X 50mm

釘種類:N75(鉄丸釘 長さ75mm)

釘ピッチ:200mm

構造用合板12mm

釘種類:CN65(太め鉄丸釘 長さ65mm)

釘ピッチ:100mm

和室(柱新設、開口壁→耐力壁)

無垢ひのき4寸角の柱を新設。

両袖壁が耐力壁になりました。

金物補強

耐力壁の4隅には必要耐力に応じた補強金物を取り付ける必要があります。

柱頭:シナーコーナー10kNを取付け

柱脚:オメガプレートSD15kNを取付け

新築と違ってリフォームの場合は、解体してみて初めて分かることが多く、想定外の対応も必要になってきます。

臨機応変に対応するためには、やはり経験と実績がポイントですね。

今回の工事では、30ヶ所に耐力壁を造りました。

天井裏や床下の狭い所での作業も多くてくたびれました・・・ (;´・ω・)

今回は耐震リフォーム・耐力壁補強をレポートしました。

次回はその他・仕上げ工事編です。

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