

こんにちは、園尾です。
築40年程度の住宅を耐震診断の結果に基づき行った耐震リフォーム工事の様子をレポートしていくシリーズ。
第3回目は基礎補強工事です。
対象住宅の基礎仕様は鉄筋の入っていない無筋の布基礎でひび割れも発生している状態でした。
耐震診断では3段階で最も低い評価となりました。
リフォームにおける基礎補強の方法としては、
抱き合わせ基礎補強
現状の基礎に鉄筋コンクリート造の基礎を抱き合わせて補強する方法です。
(施工事例)
シート接着補強
強化繊維シートを基礎に接着して補強する方法です。
主にこの2つの方法がありますが、
今回は、低コストで大掛かりな工事が必要ないシート接着補強で行いました。
アラミド繊維シートをエポキシ樹脂接着剤で基礎に貼る工法(タックダイン)で補強します。
アラミド繊維は防弾チョッキにも使用されており、引張り強度は鋼板の5倍にもなります。これを強力なエポキシ樹脂接着剤で貼り付けて補強します。
下地強化プライマーの塗布
コンクリートと接着剤の密着を強化させます。
エポキシ樹脂接着剤の下塗り
均一になるようローラーを使って塗布します。
アラミド繊維シートの貼り付け
コテで接着剤にしっかりとなじむよう含浸させます。
エポキシ樹脂接着剤の上塗り
アラミド繊維シートの上からもう一度エポキシ樹脂接着剤を塗布して仕上げます。
基礎補強完了
床下に潜り込んで、寝そべっての作業は疲れます・・・ (;´・ω・)
耐力壁部分の基礎の要所に約16mほどをこの工法で補強しました。
今回は耐震リフォーム・基礎補強工事をレポートしました。
次回は耐力壁補強編です。