

こんにちは、園尾です。
建築業界では常日頃から当たり前のように使っているけど、一般の人には伝わらなかったり、違う意味で使われている言葉があります。
そんな建築業界特有のおもしろ用語を取り上げてみようと思います。
さて、いくつわかるかなぁ?
養生(ヨウジョウ)
一般的には、身体に気をつける、病気の回復に努めるといった意味で使われますが・・・
建築業界では、工事で周囲を汚したり、傷つけたりしないようにシートや板で保護することを言います。
それらを固定するために使う低接着力のテープを養生テープと言います。
また、コンクリートが固まって強度が出るまで、散水やシートを被せて保湿を行うことにも使われます。
尺(シャク)
建築業界のサイズは尺貫法に基づく数値が一般的に使われています。
石膏ボードやベニヤ板などは3尺 X 6尺(91cm X 182cm)のサイズが基本です。
現場ではこの基本サイズを「サブロク」と呼びます。
数値でいえばもうひとつ、建築業界ではミリ単位が基本です。
お客様との打ち合わせで、ついつい当たり前のように使ってしまい戸惑われることがしばしば。
気を付けないとね・・・。
「殺す」「死んでる」
なに~! 事件ですか?
現場では職人さんが、
「あの配線殺しといたから」
「この配管は死んどるよ」
なんていうことがあります。
こんな言葉を聞いたらビックリしますよね!
これは、
「あの配線は使えないように処理しといたから」
「この配管はもう使えなくなっているよ」
っていう意味なんです。
ちょっと物騒な言葉ですので気を付けないといけませんね・・・。
ここは動物園?
「猫」?
「猫」 → 「手押しの一輪車」のこと。
狭い足場のことを猫足場(キャットウォーク)といい、そこを通れる車ということで猫(猫車)と言われるようになったとか・・・。
語源は諸説あるようです。
「馬」?
「馬」 → 「作業台や作業足場」のこと。
これは立ち馬、馬脚立と呼ばれるもの。
天板部分が広く、何かを乗せるためのものを馬と呼びます。
4本足で形が馬に似ているのでこう言われるそうです。
「トラロープ」?
「トラロープ」 → 「標識などに使う黄色と黒の縞模様のロープ」のこと。
これは簡単でしたね。由来は見たまんまですね。
「モンキー」?
「モンキー」 → モンキーレンチの略称。「レンチの一種でつかむ部分の幅を自在に変えられるもの」のこと。
名前の由来は諸説あるようですが、面白いと思ったのは、猿の横顔に似ているからというもの。
言われると、たしかに!
さて、いくつわかりましたか?
すべて分かったって人は正真正銘の業界人と言っていいでしょう!
まだまだ、おもしろ用語はありますので、またの機会に紹介したいと思います♪