

愛着ある住まいの名残を残して終の棲家へのリフォームは、
①傷んだところの寿命をもう少し伸ばすための補修補強
②毎日の生活機能の改修改善のためのリニューアル
③気持ちを晴れやかにする美装リフォーム
3つのコンセプトでこれまでの生活の不便や、こうなったらいいなの思いを一つ一つくみ上げて出来上がりました。
2バルブ混合水栓もあまり見かけなくなりました。使うごとに温度調節がいるって不便でしたね。
当初は、元のと同じようなオープン棚のミラーを予定していましたが、ショールームでセレクトの時点で3面鏡タイプに変更されました。
予算を抑えてと思っていたけど現物を見たら「やっぱりこれくらいはしなくては」と思われ、完成時も「これでなくっちゃね」と。
せっかくリフォームするんだから・・・
急な変更にも柔軟にかつ速やかに対応しました。
広くて冷たいタイル貼浴室、住まいのリフォームの中で最も激しい痛みが出ているところです。
見えないところの対応も臨機応変に、手間を惜しまず対応しています。
量産ローコストの施工方式との差が出るところは、この目に見えない部分の発見と対応になります。
土間タイルに埋もれていた部分の腐食と湿気で欠けてしまった土台を改修します。
次は、ユニットバスのペースコンクリート打ち。
ここも、目を凝らして凝らしてみ見てください。
メッシュと呼ばれる鉄筋の網が埋め込まれ基礎に鉄筋が打ち込んであります。
出来あがったら見えなくなるところも、当たり前のようにしっかり造っています。
ユニットバスの組立状況です。
床は防水パン、浴槽は保温材を巻いた魔法瓶になっています。
ショールームでパーツをチョイスして、サンプルでカラーセレクトしたコーディネートで浴室の完成です。
洗面床は、新たな床組みを施工。
この場合は、床下の断熱施工もこの時でしかできないこと、当たり前のように包み込みます。
玄関は家の顔。
新築当時は、最新モデルの玄関ドアも、時を経て蘇った外壁とともにリニューアルはお勧めの提案でした。
開口サイズはワイドなのでワイドサイズの最近のドアがしっくり馴染みます。
オーダーサイズのドアの仕上がりです。
細部の納まりも、採寸の時におさまりを考えて、びったりフィットに納めるのが腕の見せ所です。
新築と見違えるばかりがリフォームではなく、永くなじんだ風合いを残しつつ快適に過ごせるリフォームのご紹介でした。